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JALスカイアンバサダーが紹介する 高知のエレガンス

2015年3月24日 • 特集
城下にも魅力はいっぱい。

JALスカイアンバサダー(高知)宮地 真弓(MIYAJI MAYUMI)万環玄亀 いとなみのエレガンス

東博_松林図屏風(左隻)LL_C0028019.X1

大名道具 兎耳形兜 土佐山内家宝物資料館
土佐山内家宝物資料館は、高知城歴史博物館への移転準備のため、平成27年4月1日から展示室を閉室します。高知城歴史博物館の開館は平成29年春の予定です。

鋼の魂

江戸時代に高知城を築城した土佐藩山内家が、水害を防ぐ都市計画を実施して作った城下町から発展するのが高知市です。高知の伝統工芸品、土佐打刃物は、もともとは刀鍛冶の技。その技が戦乱のない江戸時代に、開田、開拓のために転用されました。土佐打刃物には、武具と同じく人生を切り開く魂が宿ります。
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土佐打刃物 高知県 香美市商工会内 土佐刃物連合協同組合

フロンティア・スピリッツ

人生を切り開く土佐の歴史は、戦国時代の土佐の大名、長宗我部(ちょうそかべ)氏が採用した「一領具足(いちりょうぐそく)」にも見られます。戦闘員の足軽が自ら新しく開墾すれば、それを領地として大名が認め、土地を持てる足軽制度です。そして、日本人で初めてアメリカ社会で職を得たジョン万次郎、長崎で貿易会社、亀山社中を結成した坂本龍馬、三菱グループの創始者となった岩崎弥太郎はじめ、土佐には開拓者精神、心を新鮮に保つ歴史が受け継がれていきます。
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木造 長宗我部元親坐像(複製・県指定) 高知県立歴史民俗資料館蔵

生きている色

生涯に40万にのぼる植物標本を収集し、1,500種類以上の植物を命名した植物学者牧野富太郎博士(1862-1957)もまた、高知県に生まれ、土佐の豊かな自然に育まれた開拓精神をもつ偉人。そして『牧野日本植物図鑑』をはじめとする著作で、多様な植物の生きる鮮やかさに気づくこと、出会うことの楽しさを伝えてくれます。
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牧野富太郎 高知県立牧野植物園

雅の由緒

やまとうた(和歌)は、人の心を種として、自然をも動かし、鬼の心も癒す、と書き残した平安時代の歌人、紀貫之は、国司として土佐に滞在し、土佐日記を残しました。ここから源氏物語も生まれます。宮廷文化を色鮮やかに飾る日本の雅は、豊かな自然を母にします。雅とは多様な色彩であり、生きている色の鮮やかさです。高知のエレガンスは、生きている鮮やかさを知る心なのです。

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yasudaJALスカイアンバサダーが紹介する 高知のエレガンス

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  1. 万環先生

    紀貫之(886年頃〜945年頃)は、若くして天皇の命による和歌集の編纂に参加します。紀家は古くから朝廷を支える豪族。でも貫之の時代は、後に摂関家となる時平たちの藤原北家が権勢を誇り、古い豪族は中央から外されます。土佐日記は、50歳近くの貫之が、亡くなる10年程前に書いたものです。

  2. 玄亀先生

    青い海と緑豊かな大地は、痛快な人生のため、人に勇気も与えてくれます。天皇勅撰の和歌集はハレ、女手の日記はケ。朝廷はハレ、後宮はケ。関白の藤原氏はハレ、女房の紫式部はケ。日本の歴史は、実はケが動かします。娘を失った悲しみの中で、その後のケを決定付ける一打を放つ貫之も勇気を持つ人でした。

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